みなさんは自分の子どもにどれくらい、テレビを見せていますか?
「2歳まではテレビを見せてはいけない」というポスターを保健所で見かけた時、わたしはドキッとしました。
小さい頃は自他ともに認めるテレビっ子だったわたしは、産後も変わらずテレビを見続けていたからです。
発達のために「テレビなし育児」をした方が良いのかな?
色々悩んではみましたが、結局息子が1歳3か月になった今も、変わらずテレビを見続けています。
むしろ積極的に息子にテレビを見せています!
ルールを設けて、ほどよくお付き合いすれば、テレビもそんなに悪くないのかも。
そう感じているわたしの、子育て中のテレビとの付き合い方について、今回はお話したいと思います。
目次
テレビを見せることに罪悪感があった
元々テレビを見る習慣があった我が家は、産後も変わらず、大人向けの番組を見ていました。
ある時「どんな反応をするのかな?」とEテレを見せてみたのを機に、だんだんと子ども番組も見はじめて、いま息子はすっかりEテレ好き。
でもそうすると、わたしの中で
- 目が悪くなってしまうのではないか
- 脳に悪影響なのではないか
- 自分が育児をラクしたいだけではないか
と小さな息子にテレビを見せることへ罪悪感が出てきて、次第にモヤモヤしはじめました。
それでもやめられなかった理由
「テレビなし育児」は子どもの発達のことを思えば、目指したいところでした。
でもいきなりテレビもつけず、静かな部屋でふたりっきりで過ごすのは、息がつまるかも…。
息子のことが嫌いわけではないのです。
ただ、後追いも激しかった息子から、意識をそらす時間をつくりたい。
トイレに行くタイミングも自由にならない生活を、ちょっと抜け出したい。
それって結局、人手不足ってことなのでは?
そう思った時に、テレビは日中に育児をするための大切な”人手”なんだ、と割り切ることに決めました。
テレビを見せるときのルール
割り切ってテレビを見せる!と決めたものの、やっぱり発達に影響が出てはほしくない。
自分の罪悪感を減らす意味でも、見せる時にルールを設けました。
平日のワンオペのときは
- Eテレの番組に合わせて【午前は7時から9時頃】【午後は16時頃から17時頃】に見る
- 自分が疲れたときには、時間帯に関係なく、遠慮なく録画を見せる
- ひとりで見ている時も、時々様子をみる
- 一緒に見る時は、声をかけたり、歌ったり、踊ったり(!)もする
と決めて1日を過ごしています。
テレビをつけている時間は平均して3時間~4時間くらい。
息子は興味のあるところだけをポイントで見ているので、実質はトータルで30分から1時間くらい見ている感じでしょうか(と、少し言い訳してみます)
旦那さんのお休みの日や、母が手伝いに来てくれた日はまた状況が違うので、長く見せすぎないことを意識する程度にしています。
テレビを見ていない時のすごし方
テレビを消している間は「ラジオを聞く」か「携帯でYoutubeを流す」ことにして、無音にならないようにしています。
これは、どちらもわたし(大人)のためのものです。
わたしが音楽を聞くよりも、人の話し声がある方が好きなため、ラジオや動画をつけています。
ラジオを聞く
日々のニュースを知るのに、とても活躍しています。
テレビだと息子に見せたくないシーンが流れてしまうかもしれませんが、ラジオはその点を気にせず、情報だけ得ることができます。
ニュースだけじゃなく、音楽や生活の知恵など、雑多に色々流れるところがお気に入りです。
携帯でYoutubeを流す
パソコンだとテレビのように息子が気にしてしまうので、よりサイズの小さい携帯で見ています。
実際は見ているというより、流していて音を聞いている感じ。
息子の手の届かない・視界に入らないところに置くようにしています。
こちらへ話しかるような動画は息子が気になるようなので、最近は人がわらわらと出ているものを流していることが多いです。
息子のために検索した童謡を流したこともありましたが、音楽はテレビで見るのに流れるものと思うらしく、携帯を触りたがってしまうので、今は控えています。
これはある意味、テレビを見せているデメリットとも言えるかも?
どちらにせよ、テレビと同じく、自分の気持ちに余裕を持たせるツールとして使っています。
テレビ育児のメリット
テレビを見せることは実際、悪影響ばかりではないとも感じています。
テレビを通して覚えた歌や手遊び・ダンスは、まだ話せない息子との大切なコミュニケーションツール。
真似をしていっしょに歌ったり踊ったりすることで、楽しく遊ぶことができます。
もちろんテレビ以外でも覚えることもできますが、何もかもを教えることが自分にとって負担になってしまうなら、テレビを上手に活用することもアリだと感じています。
子どもの笑顔に繋げるため、自分に余裕をつくることは『家事なんて適当でいい』という本を読んでから意識するようになりました。

他にも母に息子をみてもらう時に、グズってしまった際の「最終手段」としてもお世話になってます。
そもそもテレビ育児って何でよくないの?
「テレビ育児はよくない」という話は、どこから来たものなのでしょう?
調べてみたところ、日本小児科医会が2004年に「子どもとメディアの問題に対する提言」というものを発表していました。
テレビを見ることがよくない理由について、ざっくり説明すると、小さな頃からテレビを含むメディアを、長時間見ることによって
- 親とコミュニケーションをとる機会が減る
- 他の活動(外遊びなど)の機会が少なくなる
それにより心や体、言葉の発達に影響が大きいので控えましょう、ということでした。
具体的には
- 2歳までのテレビは控える
- 授乳中、食事中はテレビは見ない
- テレビを含めたメディアを見る時間は、1日2時間までが目安
- 子どもの部屋にはテレビ。ビデオ、パソコンを置かない
- 親子でメディアを利用するルールを決める
とあります。
実際の文章が気になる人はこちらから
日本小児科医会 子どもメディア委員会
これはなかなか守るのが厳しそう…。
しかしよく読んでみると、目安である2時間という時間も、子どもの年齢やどんな生活をしてるかで違うので、あくまでも”目安”とのこと。
大切なのは家庭の事情に合わせて、極端に長時間メディアに触れさせないことなのかな、と感じました。
我が家も目安の時間よりも長い3時間~4時間になっていますが、息子と楽しく過ごすためのお助けアイテムとして使っているので、いまのところはこれで良しとしています。
おわりに
テレビを極端に長く見せ続けることは、発達の面からみても、育児の面からみてもよくはないのかなと思います。
ただ、ほどよい距離感で使うことが出来れば、絵本やおもちゃと同じく、子育てのツールのひとつとして活用できるのではないでしょうか。
1歳の時点の今は主にわたしのお助けアイテムである「テレビ」
今後息子が成長して状況が変わってきたときには、それに応じてまた付き合う距離を検討したいと思っています。