図書館

図書館司書を目指すあなたに合った図書館での働き方

ぽっけ
ぽっけ
こんにちは。ぽっけ(@manmaru_pokke)です。

わたしは公共図書館で7年間、図書館司書をしてきました。
7年も働いたわたしが言うのもなんですが、図書館司書って職業としてはまだマイナーなのかなと思っています。

ぽっけ
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「司書」という言葉自体、あまり耳なじみがないですよね。

利用者さんですら実はよく知らない、図書館司書という仕事。
そもそもどんなことをしているの?という話を別の記事でご紹介しました。

意外と知らない図書館司書ってこんな仕事 「図書館司書」というと、みなさんはどんなイメージをもっていますか? おとなしそう?暗そう?のんびり仕事してそう?眼鏡かけて...

今回は図書館司書を目指している方に向けて

  • 実際に働いて感じた、図書館司書であることのメリット・デメリット
  • 自分の状況・やりたいことに合った「図書館」の選び方

という”働き方”に焦点を当てたお話をしたいと思います。

図書館司書として働くメリット・デメリット

実際に働いてみて感じた、図書館司書のメリットとデメリットはこんな感じです。

メリットは女性の働きやすさ

あるクイズ番組によると、図書館司書は女性率がなんと全体の8割!
そのためか、結婚・出産・子育てというライフステージの変化にも、寛容な職場環境でした。
わたしの職場では、バリバリと働くママさん司書がたくさんいました。

また図書館によって大きく業務内容が変わることがないので、別の図書館に勤めるとなった時にも、それまでの経験が活かしやすい点もメリットの1つ。

ぽっけ
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子育てや介護など、家族の状況に合わせて仕事をすることを求められがちな女性にとって、働きやすい職場と言えます

それから、公共図書館に勤めてた場合、公務員にはなりますが非正規だと「特別職」という扱いになり、副業が可能です。
図書館司書で安定した収入を得つつ、兼業でフリーランスとして働く司書さんもいました。(2018年当時)

2020年4月から「特別職」が「会計年度任用職員」に変わります。
副業が禁止となるという話もある点、ご注意ください。

そして何といっても、みんな本が好き!

ぽっけ
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当たり前に本について話すことが出来るのは、やっぱり楽しいです

デメリットは雇用条件の悪さ

デメリットを一言でいうと、待遇があまりよくありません
「公務員だから安定してるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、そうではないのです。

図書館業界はいま、業務の”委託化”が進んでいます。
特に都心部の図書館に勤める司書の多くは公務員であっても非正規だったり、民間委託による派遣職員だったりなのです。

そのため、正規の公務員と比べて、お給料等の雇用条件が厳しいです。

わたしでいうと、7年勤続で昇級もしていましたが非正規のため、お給料は手取りは月17万円。
ボーナスも退職金もありません。
その後も昇級したとしても、仕事量が増えるのに、お給料は大体20万円弱。

若い頃はそれでも良かったのですが、年を取るにつれ、本当にこのままで良いのかなと迷うようになりました。

また雇用期間も、わたしの場合は1年更新×7回で働き続けられましたが、更新の上限回数が決まっている図書館も少なくありません。
中には1年で契約終了してしまう職場も。

ぽっけ
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非正規職員の待遇を改善する目的の「会計年度任用職員」の制度によって、今後改善していくことに期待しています。

図書館には種類がある

図書館には実は種類があり、大きく以下の4つに分けることが出来ます。

  • 公共図書館
  • 学校図書館
  • 大学図書館
  • 専門図書館

図書館司書になりたいと決めたら、次はこの中から、どの図書館で働きたいかを選ぶことになります。

「公共図書館」は都道府県や市区町村のそれぞれにある図書館で、1番イメージしやすいかなと思います。
4つの図書館の中で、一番幅広い年代の利用者さんが来て、一番提供する資料も多いです。

「学校図書館」はいわゆる学校の図書室のことで、小・中・高校の図書室を学校図書館と呼んでいます。
最近では必ず学校に図書館司書を配置しましょう、という動きもあり、学生時代にお世話になった人もいるかもしれません。

ぽっけ
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わたしの高校にも司書さんがいて、お世話になりました

大学の図書館は、小・中・高校の図書館とは分けて「大学図書館」と呼ばれます。
教授や学生の研究目的の資料が置かれているので、他の図書館に比べて、やや専門的な資料を扱います。

また会社や研究所、博物館などに入っている図書室をまとめて「専門図書館」と呼びます。
それぞれの施設に関連した資料の収集をするため、限定的ですし、利用者も限られてきます。

働き方別 オススメの図書館

どんな図書館があるかを踏まえたうえで、働き方別にオススメしたい図書館についてご紹介したいと思います。

ぽっけ
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ちなみに専門図書館は種類がたくさんあり、こんな人にオススメと言いにくいため、今回は除外しました。
気になる方はそれぞれの求人を見てみてくださいね。

図書館司書らしい仕事をしたいなら【公共図書館】

たくさんの利用者さんと交流できて、その自治体の資料といった独自のものから、絵本などのやわらかいものまで、幅広い資料に触れる機会があります。
提供するサービスも種類が多いので、図書館司書らしい仕事を広く経験したい人にオススメです。

ただ、自治体によっては担当の業務がきっちり分業されていて担当以外の仕事は出来ない場合があるのは注意が必要です。
カウンター業務はアルバイトの人と決まっているところもあるのだとか。

また開館時間が長いところでは夜勤の勤務があります。

ぽっけ
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ママさん司書はファミリーサポートの制度や旦那さんや家族と協力することで対応していました。

短期間でも資格を活かして働きたいなら【大学図書館】

大学図書館は公共図書館よりも勤務時間が短い場合が多いようです。
なので、夜勤などは出来ないけれど、資格を活かして働きたい方は、大学図書館がオススメ。

ただし、雇用期間が短い場合も多いです。
1年で契約終了というスポットでの採用だったり、更新上限が4回までなど決まっていたりということがあるので、その点は理解しておきましょう。

子どもたちの傍で働きたいなら【学校図書館】

「本の読み聞かせをしたい」「子どもたちに本の楽しさを知ってほしい」という人は、公共図書館の児童担当も良いですが、学校図書館もオススメです。

図書室の仕事だけでなく、調べ学習のやり方の説明や、オススメの本を紹介するブックトークなどで授業を1コマ担当する、といった学校の先生のような仕事もあり、やりがいがあります。

デメリットは、1人で仕事をする可能性が高いこと。
わたしの勤めていた自治体は、学校図書館に力を入れていましたが、それでも図書館司書の配置は各学校1人のみ。
仕事のことで迷った時に相談する人がいないことは、特に仕事に慣れていない頃は不安かもしれません。

ぽっけ
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その分、他の学校の図書館司書さんと横の連携をとることで不安を解消されていました

あとは学校の先生方と、うまく連携を取ることも必要になってきます。
1人で仕事はしつつも、コミュニケーション力も必要な、ちょっと特殊な環境です。

長く働きたいなら正職員を目指そう

待遇面ではやや不安の残る、図書館司書という職業。
なので図書館司書になりたいと思ったら、まずは正職員を目指しましょう。

ぽっけ
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都道府県立の公共図書館は、正職員としての司書の募集が今も多いです

公共図書館に勤めると「公務員」という扱いになりますが、必ずしも公務員試験を受けるとは限りません。
図書館によって

  • 図書館独自で行う試験を受ける
  • 図書館司書以外の専門職と同じ枠で公務員試験を受ける

と分かれているので、勤めたい図書館の試験方法をチェックしてみましょう。

またもし公務員試験を受ける場合は、1点注意してほしい点があります。
それは、採用枠が「図書館司書」なのか「一般職の公務員」なのかということ。

司書の募集かと思いきや、実は配属先に図書館が含まれている「一般職採用」なことがあります。
その場合、たとえ司書資格を持っていても、図書館になかなか配属されない場合も。
募集要項はよくよく、チェックが必要です。

実際に求人を見てみよう

実際の求人を探す時にオススメなのが、日本図書館協会の求人情報です。
日本図書館協会 図書館職員求人情報

ネットで「図書館 求人」と検索して出てくる求人のほとんどは、派遣やアルバイトの募集ばかり。
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と、一度に色々な求人を見ることが出来るので、オススメです。

ぽっけ
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今回お話しした内容を元に、実際の求人をチェックして、自分に合う図書館を見つけてみてください

おわりに

「図書館で働いています」と言うと、意外と言われたのが「憧れです」でした。
わたしも実際に図書館司書として働くまでは、穏やかそうな職場だし公務員で安定していそうだし、いいなあと思っていた1人。

でもどの職業でもそうだと思いますが、図書館司書も良い面もあれば、現実として厳しい面もあります。
待遇の面では特に厳しいと言わざるをえません。

ぽっけ
ぽっけ
それでも仕事はやりがいがありますし、楽しい職場なので目指すことは諦めて欲しくない!

良い面も悪い面も踏まえた上で、自分らしく働くにはどうしたら良いのか。
それを考えるきっかけに、この記事がなれたなら嬉しいです。