「あなたの好きなことは何ですか?」
と聞かれて、答えをためらうことはありませんか?
わたしはありました。
なぜなら、自分の好きなことが分からなかったから。
自分には好きなことがないと思っていました。
でも違ったんです。
好きなことが分からない=好きなことがないのではなく、ただ好きという自信がないだけだったと気がつきました。
他の人と自分の好きという気持ちを比較をして、自信をなくして。
その結果として、自分の好きが分からなくなっていただけだったんです。
なかったのは好きなことじゃなくて”自信”
この記事ではそんな私の経験を元に「自分の好きという気持ちに自信を持つ」という方向から、好きなことの見つけ方をお話ししてみたいなと思います。
目次
わたしが好きなことが分からなくなった理由
他の人の「好き」と比べてしまった
元々わたしにも、好きなことがたくさんありました。
好きな食べ物、好きなバンド、好きな本などなど…。
自分の好きという気持ちは、ハッキリと分かっていました。
でも他の人と、自分の好きなことについて話してみると
- 自分よりも知識が豊富な人
- 自分よりも上手にできる人
- 自分よりも熱心にそれを好きな人
など、自分よりも上だと感じる人たちがたくさんいて「こんな程度の知識で、上手さで、熱意で、好きなんて言って良いのかな」と迷うようになったんです。
完璧な好きを求めてしまった
寝食を忘れるほど好きじゃないと、好きとは言えない。
語れるほど知識が豊富じゃないと、好きと言ってはいけない。
他の人にも認められるくらい上手にできないと、好きといってはいけない。
自分と他の人との気持ちの差を比べ続けた結果、自分の中で「何かを好きになるというのはこうでないと」という理想がどんどん大きくなりました。
そして、そうじゃないものは「本当の好きとは言えない」と思い込むようになってしまいました。
「好き」を突きつめて考えてみる
そもそも好きという気持ちは、何なんでしょう。
goo辞書によると
1.心がひかれること。気に入ること。また、そのさま。
2.片寄ってそのことを好むさま。物好き。
3.自分の思うままに振る舞うこと。また、そのさま。
ということのよう。
つまり気持ちの強さ弱さや、好きなことが上手いか下手かは関係なく、単純に「自分の心が動いていたこと」が好きなこと。
他の人と比べる必要は、まったくなかったんです。
好きになる熱量にも個人差がある
わたしが”正しい好き”と感じるのが「寝食を忘れるほど好き」な状態。
そのくらい好きになってようやく、好きという権利があるような気がしていました。
でも何かを好きと思う気持ちの熱量にも、個人差はあることに気がつきました。
広く浅く色々なものを好きなタイプの人。
ひとつのことに深くハマるタイプの人。
そういう元々のタイプの違いが、好きなことに対する熱量に反映されているだけなんだとすると、寝食を忘れるほど好きなことは、あくまでタイプのひとつにすぎません。
他の人との間にあるのは”違い”だけ
他の人と自分の間にあるのは、気持ちの優劣や、正しさではなく”違い”
だから他の人より好きと思えてなかったり、他の人より上手にできなくっても、違いなんだから、それは当たり前のことです。
そう自分の中で納得したことで、わたしは他の人と比較する必要がなくなって、自分の好きなことを自由に言えるようになりました。
自分の好きなことを見つけるために
他の人と比べて好きか・上手いか・知識があるかは関係ありません。
自分の中で心が動くものを自由に見つけていきましょう。
自分の好きなことを書き出してみる
自分の心が動くものを、とにかく色々書いてみましょう。
その時に大切なのが「他の人と比べず、自分の中で比べること」
自分の中で、他のことよりも”気になること・楽しいこと・幸せになること”がきっとあるはずです。
「ネコ」や「ハンバーグ」のような具体的な名前でも「お散歩」「カラオケ」のような行動でも「もちもちするもの」のような抽象的なものでも、なんでも大丈夫!
書くときはネガティブな気持ちになりにくい日中に、ひとりで集中してやるのがオススメです。
実際に書いてみることで、そういえばこれも好きだったと思い出したりもして、実は自分に好きなことがたくさんあることに気がつけるはずです。
どのくらい・どこを好きかを考える
自分の好きなことを思い出せたら、それを「どれくらい」「どこを」好きなのかを考えることもオススメです。
例えば「本が好き」というとき
- どんな本が好きなのか(ミステリー、時代物、絵本など)
- どこが好きなのか(ストーリー、キャラクター、作家さん、装丁など)
- どのくらい好きなのか(他の何よりも!か、〇〇と同じくらいかなど)
といった感じで自分の好きな”ポイント”と”熱量”を知っておきましょう。
そうすることで、つい他の人と比較しそうになった時でも「自分はこういうところが好きだから」と思い出せて、変に自信をなくさなくて済みます。
まとめ
自分の好きなことが分からないのは、他の人と比較してしまった結果、好きと言う自信がなくなってるからかもしれません。
でも他の人との間にあるのは、気持ちの優劣ではなくて、違いだけ。
だから他の人より上手にできなくっても、熱量が弱くっても、自分の好きという気持ちはなくさなくって大丈夫です。
他の人にも、そして自分自身へも遠慮することなく、自分の好きな気持ちを自由に表現して、心地よく暮らしていきましょう。